
2009年12月26日
327 2009.12.19 ★★ 金峰山(2,599M) ★★
2009/12/24 エッセー(クリスマス・プレゼント?)
2009/12/24 エッセー(クリスマス・プレゼント?)
雪山は、厳しい。非日常の環境に暫くの間暮らす事になる。日帰り、山小屋泊、テント泊、いずれにしても目的地までのラッセルや重い荷物のボッカに身も心もボロボロになる。でも天気さえ良ければ充実感と達成感に満たされる事請け合いである。より高く、より困難なルートへ!過去の先人達が飽くなき登攀欲に溺れるように分け入った雪山。拙いエッセーで恐縮ですが、暫しの間、味わってみませんか?
真っ白な雪稜を一歩一歩喘ぎながら登攀する。誰の足跡も無い清められた場所。
雪山は登山の中で、囲碁に似た宇宙が存在する、と思う。何も無い盤上に、目の前の棋士と交互に、足跡を残していく。盤上に展開される世界は、自分の意思に基づいて一歩一歩終局に向かう。結果として、勝利に迎えられれば、至福の時を満喫できる。細かく言うと囲碁は、相手が居るため、全てを自分の意図だけで展開できない。でも、時として、ほぼ自分の意図するままに終局を向かえ、勝利の美酒に酔いしれることがある。そんな時は、まさに会心の極みを味わうことができる。
雪山の山登りは、少し趣が異なるが、囲碁に似ていると思う。相手は、自然(山脈と天気、季節、気候)という事になる。山行に出掛ける時は、天気予報は見て出掛けているが、雪山に限らずどの季節の山も、稜線は気まぐれで天気は変わりやすいのだ。目的の山頂に向かう間、相手の様子を伺いながら「自分を何処まで迎え入れてくれるのか?」と、常に心で問いながら一歩一歩進んでいくことになる。
自分(のパーティ)以外、他に誰も居ない稜線で、一際、寒気・冷気が厳しくなる中、予定の幕営地に到着してテント設営の準備を始める。携帯ラジオで機嫌(天気予報)が悪くなっていないか確認しながら、明日の予定を確認する。予定通りに期待が膨らむ時は、夕食の晩酌は一段と美味い。ご機嫌斜めで、天気が悪くなる時は、心配しながら早々と寝入るに限る。さしずめ体力温存という事になる。
雪山では時に山小屋やテントの中では、氷点下20℃を下回る寒さに見舞われることがある。その為、エアーマットやシュラフ、替えの下着などには充分な装備を準備しておかなければならない。食事をチャンととってシュラフでジッとしていれば、大体の寒さは大丈夫だ。
降雪のあるテント泊の場合は、降り積もる雪を払わなければならない。雪でテントが埋まってしまい、酸欠状態の窒息死に至る場合がある。押しつぶされて身動きできなくなる事もある。定期的に外に出て雪を払いのけて凌がなければならない。
また風の強い時には、雪のブロックをテントの周りに積み重ねて風を避けるようにしなければ、思わぬ突風に見舞われテント毎吹き飛ばされる事もあるので注意が必要だ。強風でテント設営ができない時は、雪が深ければ雪洞を掘ってその中でやり過ごす事になる。
また設営する場所についても雪崩れの通り道になる場所や風の通る場所は避けなければならない。天気予報を見ながら好天が見込める場合に出掛けているので滅多に難儀を強いられる事は無いが、時々軽い降雪や寒気に出くわす事はある。
朝を迎える時に、好天であれば準備もスムーズで、予定通りの山行は足取りも軽くなる。ところが予期せぬ風雪に見舞われる時などは、どう対応したものかと思案に暮れるときがある。こんな時、撤退時期を見誤ると命の遣り取りを余儀なくされることになり大変な事になる。そうならないように、細心の注意を払わなければならない。何となくどんよりとした天気の時は、判断に迷うので要注意である。
今日は快晴に恵まれて目的の山頂からの展望も期待できそうだ。いつもよりもグッと足取りも軽く、先へ先へと心と一緒に弾んでいく。山頂へ着くと、期待通りの展望に迎えられ、至福の時を満喫できた。
振り返ると、真白な雪稜に一筋の踏み後だけが、クッキリと残っている。空の青さは、何処までも透き通って深く、黒く感じるほどの濃さを惜しみなく魅せている。一片の雲も無い中で、360度、此処より高い場所の無い、展望を欲しいままに楽しめる場所だ。できるだけユックリと寛ぎながら楽しむ。お日様の暖かい日差しを受けて、此処が厳冬期の3000メートル近い山頂とは信じられなくなる。此処の快晴を阻止しようと目論む輩は一片として現れない。自分がここに居る事が信じられないような幸せを感じる。とても信じられない奇跡が起こっていると感じる。
こんな経験を一度でも味わってしまうと・・・。大変な事に、病み付きになってしまうのである。
あなたもご一緒に如何ですか?きっと満足する、充実して達成感に満たされた山行になると思います。
もしやってみたいと思った方は気軽にご相談ください。あなたのレベルにあった最適な雪山をご提案させていただきます。
【上のエッセーの元になった山行です 厳しかったけど楽しかった!】
雪山は、厳しい。非日常の環境に暫くの間暮らす事になる。日帰り、山小屋泊、テント泊、いずれにしても目的地までのラッセルや重い荷物のボッカに身も心もボロボロになる。でも天気さえ良ければ充実感と達成感に満たされる事請け合いである。より高く、より困難なルートへ!過去の先人達が飽くなき登攀欲に溺れるように分け入った雪山。拙いエッセーで恐縮ですが、暫しの間、味わってみませんか?
真っ白な雪稜を一歩一歩喘ぎながら登攀する。誰の足跡も無い清められた場所。
雪山は登山の中で、囲碁に似た宇宙が存在する、と思う。何も無い盤上に、目の前の棋士と交互に、足跡を残していく。盤上に展開される世界は、自分の意思に基づいて一歩一歩終局に向かう。結果として、勝利に迎えられれば、至福の時を満喫できる。細かく言うと囲碁は、相手が居るため、全てを自分の意図だけで展開できない。でも、時として、ほぼ自分の意図するままに終局を向かえ、勝利の美酒に酔いしれることがある。そんな時は、まさに会心の極みを味わうことができる。
雪山の山登りは、少し趣が異なるが、囲碁に似ていると思う。相手は、自然(山脈と天気、季節、気候)という事になる。山行に出掛ける時は、天気予報は見て出掛けているが、雪山に限らずどの季節の山も、稜線は気まぐれで天気は変わりやすいのだ。目的の山頂に向かう間、相手の様子を伺いながら「自分を何処まで迎え入れてくれるのか?」と、常に心で問いながら一歩一歩進んでいくことになる。
自分(のパーティ)以外、他に誰も居ない稜線で、一際、寒気・冷気が厳しくなる中、予定の幕営地に到着してテント設営の準備を始める。携帯ラジオで機嫌(天気予報)が悪くなっていないか確認しながら、明日の予定を確認する。予定通りに期待が膨らむ時は、夕食の晩酌は一段と美味い。ご機嫌斜めで、天気が悪くなる時は、心配しながら早々と寝入るに限る。さしずめ体力温存という事になる。
雪山では時に山小屋やテントの中では、氷点下20℃を下回る寒さに見舞われることがある。その為、エアーマットやシュラフ、替えの下着などには充分な装備を準備しておかなければならない。食事をチャンととってシュラフでジッとしていれば、大体の寒さは大丈夫だ。
降雪のあるテント泊の場合は、降り積もる雪を払わなければならない。雪でテントが埋まってしまい、酸欠状態の窒息死に至る場合がある。押しつぶされて身動きできなくなる事もある。定期的に外に出て雪を払いのけて凌がなければならない。
また風の強い時には、雪のブロックをテントの周りに積み重ねて風を避けるようにしなければ、思わぬ突風に見舞われテント毎吹き飛ばされる事もあるので注意が必要だ。強風でテント設営ができない時は、雪が深ければ雪洞を掘ってその中でやり過ごす事になる。
また設営する場所についても雪崩れの通り道になる場所や風の通る場所は避けなければならない。天気予報を見ながら好天が見込める場合に出掛けているので滅多に難儀を強いられる事は無いが、時々軽い降雪や寒気に出くわす事はある。
朝を迎える時に、好天であれば準備もスムーズで、予定通りの山行は足取りも軽くなる。ところが予期せぬ風雪に見舞われる時などは、どう対応したものかと思案に暮れるときがある。こんな時、撤退時期を見誤ると命の遣り取りを余儀なくされることになり大変な事になる。そうならないように、細心の注意を払わなければならない。何となくどんよりとした天気の時は、判断に迷うので要注意である。
今日は快晴に恵まれて目的の山頂からの展望も期待できそうだ。いつもよりもグッと足取りも軽く、先へ先へと心と一緒に弾んでいく。山頂へ着くと、期待通りの展望に迎えられ、至福の時を満喫できた。
振り返ると、真白な雪稜に一筋の踏み後だけが、クッキリと残っている。空の青さは、何処までも透き通って深く、黒く感じるほどの濃さを惜しみなく魅せている。一片の雲も無い中で、360度、此処より高い場所の無い、展望を欲しいままに楽しめる場所だ。できるだけユックリと寛ぎながら楽しむ。お日様の暖かい日差しを受けて、此処が厳冬期の3000メートル近い山頂とは信じられなくなる。此処の快晴を阻止しようと目論む輩は一片として現れない。自分がここに居る事が信じられないような幸せを感じる。とても信じられない奇跡が起こっていると感じる。
こんな経験を一度でも味わってしまうと・・・。大変な事に、病み付きになってしまうのである。
あなたもご一緒に如何ですか?きっと満足する、充実して達成感に満たされた山行になると思います。
もしやってみたいと思った方は気軽にご相談ください。あなたのレベルにあった最適な雪山をご提案させていただきます。
【上のエッセーの元になった山行です 厳しかったけど楽しかった!】
@251 2008.04.05-06 ★★ 木曽駒ヶ岳(西駒ヶ岳)(2,956.3M)・将棋頭山(2,730M) ★★
http://www.yamayuki.com/KIROKU/ya251_20080405-06_kisokoma/YAMA251.htm
http://www.yamayuki.com/KIROKU/ya251_20080405-06_kisokoma/YAMA251.htm
2009年12月03日
近況
11/20〜11/29まで九州に出向いていました。屋久島の宮之浦岳には登れませんでしたが、阿蘇山、祖母山と百名山の一角を登り、傾山、大崩山にも足跡を残す事が出来ました。若い頃に登った高千穂峰にも再度登り、しっかりと記録を残す事が出来てホッとしています。